《ウィッチクラフト・バイスマスター》のつかいかた ▼ 出し方・展開・構築例・相性の良いカードやテーマ
Pokoです。
今回はSECRET SHINY BOXで登場したウィッチクラフトの新規カード《ウィッチクラフト・バイスマスター》のつかいかたについて解説していきます。
ウィッチクラフトというテーマにとっての勝ち筋にもなり得る非常に強力なカードではありますが、現在のカードプールでは召喚して、その後活躍させるには少々手間がいるカードでもあります。
今回の記事では、
以上の4点を順に解説していきます。
これまでウィッチクラフトを愛用していた方も、ウィッチクラフトをこれから組んでみたい方も是非読んでみてください。
バイスマスターどうやって出す? ▼
まずはどうやってフィールドに出すかですね。
5つほど挙げてみました。一つずつ解説します。
《ウィッチクラフト・コンフュージョン》で出す
1つ目の出し方は《ウィッチクラフト・コンフュージョン》を使って出すというオーソドックスな出し方です。
デッキ融合でも良かったんじゃ・・・とか言われてますね。烙印融合やらフュージョン・デステニーを見た後だと確かにそう思っちゃうのも無理はないと思います。
効果自体はウィッチクラフトを素材に使わないといけない普通の融合です。
2枚デッキに入れていれば《ウィッチクラフト・ジェニー》の墓地効果で墓地に落としたコンフュージョンの効果を適用して融合出来ること
効果でバイスマスターを出した後に、バイスマスターの効果で墓地から拾って魔法コストの用意が出来るという2つの点が強みだと思います。
あとはWC共通の前半の効果を使っていないターンに回収が出来るのはやっぱり強いですね。
メインデッキに入る腐りづらいWC魔法が増えてくれたというだけで個人的にはかなり嬉しかったです。
《円融魔術》で出す
・ウィッチクラフト下級モンスター+《円融魔術》
・《マジシャンズ・ソウルズ》+《円融魔術》
上記の組み合わせであれば手札2枚から《ウィッチクラフト・バイスマスター》を召喚可能です。
手札2枚からバイスマスターが召喚出来るのは非常に魅力的ですね。
ウィッチクラフト下級モンスターであれば、召喚後に《聖魔の乙女アルテミス》に変換して墓地のWC下級と場のアルテミスの2体で《円融魔術》
ソウルズであればソウルズの効果でデッキからWC上級モンスターを墓地に送りつつ、自身を特殊召喚。その後に墓地のWC上級と場のソウルズで《円融魔術》
消費が少ないので残りの手札で魔法カードを使ったり、魔法使い族の効果を使うことでバイスマスターの効果を誘発させる余裕が出来ます。
欠点としては墓地効果のある下級ウィッチクラフトモンスターを除外してしまうことがあるということですが、バイスマスターの効果でまたリクルートすることが出来るのでそこまでの問題ではないでしょう。
アナコンダで効果を適用するために1枚はとりあえず入れるってことが多くなるかと思います。再録されなかったので高いままですが・・・
《烙印融合》で出す
正確には烙印融合で召喚した《神炎竜ルベリオン》か《烙印竜アルビオン》の効果を使用して出す方法です。
ルベリオンを召喚する場合は、融合の際に《アルバスの落胤》と一緒に《ウィッチクラフト・ハイネ》を墓地に落とすことが出来ますが、ルベリオンの効果でバイスマスターを出すには事前にフィールド・墓地・除外に魔法使い族モンスターを用意しておかなければいけません。
アルビオンの場合は、手札のモンスターも融合素材に使うことが出来るので手札に魔法使い族モンスターが用意出来てさえいれば、烙印融合で墓地に落とした《ウィッチクラフトマスター・ヴェール》もしくは《ウィッチクラフトゴーレム・アルル》と一緒に融合することが出来ます。
烙印融合を使用してのバイスマスターの召喚は手札一枚で召喚出来るように見えて、手間が必要だったりコストが嵩んだりするので実際に使用してみると、これ《氷剣竜ミラジェイド》出した方が消費も少なくて強くない・・・?という状況が多くなるかもしれませんね。
その他テーマの融合で出す
他の魔法使い族テーマで使えそうな融合といえば、
・ブラック・マジシャンの《黒魔術の秘儀》
・召喚獣の《召喚魔術》
・マギストスの《聖なる法典》
あたりでしょうか。
《召喚魔術》の場合は、元々《召喚魔術》を引いてしまっていて《召喚師アレイスター》召喚時の効果でもう一枚《召喚魔術》が増えて2枚ダブってしまったというよくある場面では、一枚目でバイスマスターを召喚し、二枚目で《召喚獣メルカバー》を召喚する動きは強そうです。
《聖なる法典》は《結晶の大賢者サンドリヨン》の効果でサーチ出来るので、サーチ後にサンドリヨンと手札のウィッチクラフトモンスターでバイスマスターを融合召喚するのはスマートな動きですね。
召喚権を使うとはいえ円融魔術と同じ消費で、かつ墓地に融合素材を送れる分かなり有用です。
アルテミス以外でサンドリヨンをサーチ出来るようになったらかなり使いやすくなりそうな動きだと思います。
《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》を使って出す
アナコンダを使って出すというのもアリでしょう。
アナコンダを使用する場合は、《ウィッチクラフト・コンフュージョン》もしくは《円融魔術》の効果を適用してバイスマスターを召喚することになるでしょうか。
問題としてはアナコンダを使用してバイスマスターを召喚すると、
バイスマスターの3つの効果の一つであり、一番強力な「デッキからレベル6以下のウィッチクラフトモンスターをリクルートする」効果がそのターンのうちに使えなくなってしまうのが痛いところです。
バイスマスターをどう生かす?相性の良いカード達 ▼
《ウィッチクラフト・バイスマスター》は1ターンのうちに3種類の効果を使える非常に強力なカードですが、バイスマスター1枚だけでは何も効果を使えないという致命的な欠点が存在しています。
頑張ってバイスマスターの召喚はしたものの、バイスマスターの効果を誘発させることが出来るカードが残っていない・・・なんて光景をこれからよく見ることになるでしょう。
ですので、バイスマスターを召喚した後にどうやってバイスマスターの効果を誘発させていくかを考える必要があるわけですね。
テーマ内とテーマ外で分けて考えていきましょう。
バイスマスターの効果を誘発させられるテーマ内の動き
- ウィッチクラフト魔法カードのメインの効果発動(クリエイションのサーチ等)
- ウィッチクラフト魔法カードの自分エンドフェイズに発動する回収効果発動
- 下級ウィッチクラフト+エーデルに共通するリクルート効果発動
- 下級ウィッチクラフトに共通する墓地から除外した時の効果発動
- 上級ウィッチクラフトの効果発動
テーマ内でバイスマスターの効果を誘発させられるのは以上の5つになります。
パトローナスやマスターピースにも対応してくれていたら・・・
自分のターンでは主に1、2、4
相手のターンでは3、5
の効果を使用してバイスマスターを誘発させていくことになると思います。
バイスマスターの効果を誘発させられる相性の良いカード
・勇者
元々ウィッチクラフトを相性が良かった勇者セットはバイスマスターの効果を誘発させるのにも適しています。
《聖殿の水遣い》で《アラメシアの儀》サーチ ☆1回目
《アラメシアの儀》で勇者トークンを召喚し《運命の旅路》を置く ☆2回目
《運命の旅路》の効果発動 ☆3回目
という一連の動きでバイスマスターの効果を3回誘発させることが出来ます。
なんなら旅路でサーチしたドラコバックで誘発させることなども出来るので勇者はバイスマスターとも非常に相性が良いと言えるでしょう。
手札のWCモンスターと《聖殿の水遣い》の2体で融合してバイスマスターを召喚することが出来れば、その後3種類の効果を一気に使いながら勇者の動きが出来るので非常に強力な動きになります。
・シャドール
《影依融合》などの魔法カードや魔法使い族シャドールモンスターが墓地に送られた時の効果で誘発させることが出来ます。
《エルシャドール・ミドラーシュ》とバイスマスターの相性がそんなに良くないのがイマイチに感じます。ハイネとはハイネが対象耐性を付けて守ってくれる点で相性が良いんですけどねぇ。
・召喚獣
《暴走魔法陣》で《召喚師アレイスター》をサーチ ☆1回目
《召喚師アレイスター》で《召喚魔術》をサーチ ☆2回目
《召喚魔術》の効果発動 ☆3回目
という一連の流れで3回誘発させられるので、バイスマスターと非常に相性が良いですね。
なんなら召喚魔術で融合した後に、召喚魔術の墓地効果で誘発させたり、
手札に戻ってきたアレイスターでも誘発させることが出来るのが最高です。
手札のアレイスターは相手ターンでも使うことが出来るので好きなタイミングでバイスマスターを誘発させることができ、とても強力です。
召喚魔術を使ってバイスマスターを召喚することも出来ますし、
間違いなくバイスマスターと一番相性が良いのは召喚獣でしょう。
・手札誘発モンスター(魔法使い族)
魔法使い族の手札誘発モンスターも相手ターンにバイスマスターの効果を誘発させることが出来るという点で相性が良いと言えるでしょう。
具体的には《エフェクト・ヴェーラー》と《ドロール&ロックバード》の2枚ですね。
ヴェーラーは相手のメインフェイズ中、ドロバは相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた場合とタイミングが限定されますが、
現代遊戯王において腐ることはめったにない汎用的なカードです。
使わなかった時はバイスマスターの融合素材に出来るというのも無駄がなくて良いですね。
《灰流うらら》や《増殖するG》といったカードより優先してデッキに入れるかどうかは悩むところですが、個人的には増殖Gを入れる枠があるならヴェーラーやドロバを入れたくなりますね。
・《墓穴の指名者》《抹殺の指名者》《禁じられた一滴》等の速攻魔法
環境でよく見かける3種類の速攻魔法もバイスマスターと相性が良いですね。
抹殺の指名者は2022年1月から制限カードになってしまうので、少し使いづらくなってしまいますが、墓穴の指名者と禁じられた一滴はバイスマスターを誘発させるのにとても使いやすいカードでしょう。
墓穴の指名者はバイスマスターの効果に飛んでくるうららや増Gを弾くことが出来るという意味でも採用したいカードです。
禁じられた一滴は適切なコストを使用して相手のチェーンを封じることでバイスマスターの効果をタイミングを逃すことなく誘発させることが出来るのがグッドですね。
ウィッチクラフトは基本的に後手があまり得意でないテーマなので、後手を強くするという意味でも是非採用したいカードです。
バイスマスターを使用する展開パターン ▼
展開パターンと言ってもウィッチクラフトは先行でがっつり展開するようなテーマではありません。
ですので簡単に言うなら
以上。簡単ですね。
...嘘です。
やっていることは単純なんですが実際にやってみるとこれが結構難しかったりします。
この3つを考えながら手札を適切な順番で使っていく必要があります。
相手ターンに自分からバイスマスターの効果を誘発させる手段が無いと、なにも妨害手段が無いなんて事態に陥ることになります。
最初に目指したい最低限の盤面
(場)
《ウィッチクラフト・バイスマスター》+下級ウィッチクラフトモンスター
(手札)
コスト用の魔法カード1枚以上
これに加えて魔法使い手札誘発モンスターやアレイスターなんかも握れていればだいぶ心に余裕が持てることでしょう。
上振れれば場にミラジェイドやメルカバーなんかも並んでたりしますが、要求札がかなり厳しいので狙えたら狙うくらいで良いと思います。
手札コストの魔法カードに余裕があれば自分のターンにハイネorヴェールをバイスマスターの横に立たせておくことも可能ですが、相手のターンに相手の展開を見てヴェールの効果無効かハイネの破壊か有効な妨害を選んで用意出来るというのも悪くありません。
しかし相手ターンに下級WCのリクルート効果を使った時に墓穴の指名者を打たれるともれなく死にます。その時は諦めましょう。
2ターン目以降の展開
最初に出したバイスマスターが維持出来ていればだんだんリソースに余裕が持てるようになってきます。
ハイネの破壊効果やバイスマスターの破壊効果で場を荒らしつつライフを削っていきましょう。
シュミッタも下級WCの中では打点が1800となかなかあるので、積極的に攻撃に参加させていくと良いでしょう。
最低限覚えておきたいのは、
リンク3参照《アクセスコード・トーカー》の打点5300+バイスマスターの打点2700でぴったり8000になることですね。
バイスマスターを使用した構築 ▼
召喚ウィッチクラフト
バイスマスターと非常に相性が良い召喚獣と組み合わせた構築です。
1ターン目でメルカバーとバイスマスターを並べるのは少々骨が折れますが、相手ターンにバイスマスターの効果を誘発させることが出来るアレイスターを手札に安定して握れるのはとても強力です。
攻守が1000上がるのもかなり戦闘で突破されづらくなりますね。
デッキの枠に余裕が出来るので《金満で謙虚な壺》や各種手札誘発が採用できる余裕があるのも良いんですよね。
基本の妨害や捲り手段が破壊一辺倒なので、破壊耐性を持っている相手は少し厳しいかもしれません。
勇者ウィッチクラフト
バイスマスターというよりウィッチクラフトと元々相性が良かった勇者と組み合わせた構築です。
ハイネやブラマジとグリフォンライダーの2体で《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》を出せるようにしています。
相手ターンにバイスマスターを誘発させるのが召喚型よりも難しくなりますが、ドラコバックでのバウンスやグリフォンライダーでの何でも一回無効はウィッチクラフトに出来ないことなので非常に頼りになりますね。
まとめ
《ウィッチクラフト・バイスマスター》は単純に出せば強いカードではなく、構築単位でしっかり考えることで強さが発揮出来るカードというのがとても面白くて好きですね。
バイスマスターが上手く機能した時の強さは半端じゃあないので是非ウィッチクラフトを組んで体験してみてくださいね。
ありがとうございました。